ユーザアカウントの追加
この章では顧客またはリセラーの為に作成するクライアントレベルアカウントについて説明します。
ドメイン管理者のアカウントをリセラーの顧客用に作成する必要がある場合は、権限を与え、リソースを割り当てます。「Webサイトのホスティングアカウントの設定」 セクションをご参照下さい。
E-mailユーザのアカウントを作成する必要がある場合は「メールボックスの作成」セクションをご参照下さい。
新規の顧客またはリセラーを追加するには、以下の操作を実行して下さい。
- ナビゲーションペインの[クライアント]ショートカットをクリックします。
- [ツール]グループの
[新規クライアントアカウントの追加]アイコンをクリックします。 - 連絡先および請求先の情報を指定します。担当者名、ログイン名、パスワードは必須項目です。
- ユーザアカウントのテンプレートをあらかじめ定義している場合、[テンプレート選択]ドロップダウンボックスから必要なテンプレートを選択します。
- [クライアントのIPプール設定に進む]チェックボックスは選択したままにしておきます。ユーザに1つ以上のIPアドレスを割り当てる必要があるためです。この割り当てをしないと、顧客はサイトをホストすることができません。[OK]をクリックします。
- 顧客にIPアドレスを割り当てます。[利用可能なIP]ボックスでアドレスを選択し[追加>>] をクリックします。E-コマースサイトのホスティングの顧客は専用IPアドレスを必要とします。1つのサイトにつき1つの専用IPアドレスが必要です。
- [OK]をクリックします。これでクライアントアカウント管理画面が開きます。
顧客が自分のコントロールパネルアカウントにログインし操作を始めると、最初にこの画面が表示されます。このため、この画面はクライアントホームページと呼ばれます。コントロールパネルの環境を紹介するツアーに顧客を案内する為、クライアントの信用情報を使用してコントロールパネルにログインする必要がある場合があります。詳しくは、『Pleskクライアントガイド』をご参照下さい。
- テンプレートを使用してユーザアカウントを作成した後、顧客にリソースをプロビジョンするには、[ツール]グループの
[制限]アイコンをクリックします。 - 以下の設定を指定します。
- ドメインの上限数 顧客がサーバでホスティングできるドメイン名/Webサイトの合計数を指定します。これにはサーバでホスティングされるWebサイトと、他のサーバでホスティングされるWebサイトと示すドメインフォワーダが含まれます。ドメインエイリアス(このサーバでホスティングされるサイトの追加ドメイン名)とサブドメインは別にカウントされ、このリソースタイプにより制限されません。
- サブドメイン上限数 顧客がホスティングできるサブドメインの合計数を指定します。
- ドメインエイリアスの上限数 顧客が自分のWebサイトで使用できる追加の代替ドメイン名の合計数を指定します。
- ディスク空き容量 顧客に割り当てられるディスク空き容量の合計量をメガバイトで指定します。ユーザのドメイン/Webサイトに関連した全てのファイル(Webサイトのコンテンツ、データベース、アプリケーション、メールボックス、ログファイル、バックアップファイル)により占有されるディスク容量を含みます。これは、いわゆるソフトクォータであり、この割り当てを超えると、ユーザアカウントとドメイン名/Webサイトは自動的に停止せず、各ユーザとユーザの顧客のE-mailアドレスに適切な注意が送信されるのみで、リソースの使用過多がユーザまたはユーザの顧客のコントロールパネルのユーザ名の左に表示されるアイコン
(ナビゲーションペインの[クライアント]ショートカットをクリックしたときに表示されるクライアントのリストを参照)、またはドメイン名(ナビゲーションペインの[ドメイン]ショートマットをクリックしたときに表示されるドメイン名のリストを参照)により示されます。 - トラフィックの上限量 1か月の間に、顧客のWebサイトから転送できるデータの量をメガバイトで指定します。制限に達すると、適切な通知がユーザまたはユーザの顧客のE-mailアドレスに送信され、リソースの使用過多が、コントロールパネルのユーザ名の左に表示される、該当するアイコン
(ナビゲーションペインで[クライアント]ショートカットをクリックしたときに表示されるクライアントのリストを参照)、またはドメイン名(ナビゲーションペインの[ドメイン]ショートカットをクリックしたときに表示されるドメイン名のリストを参照)により示されます。 - Webユーザの上限数 顧客が自分のドメイン内の他のユーザ用にホスティングできる、個人用Webページの合計数を指定します。このサービスは、主に学生やスタッフの非商業的な個人ページをホスティングする教育機関で使用されます。このようなページは、通常は http://your-domain.com/~username のようなWebアドレスが付けられています。詳細は「個人用Webページのホスティング」 のセクションをご参照下さい。
- データベースの上限数 顧客がサーバでホスティングできるデータベースの合計数を指定します。
- メールボックスの上限数 顧客がサーバでホスティングできるメールボックスの合計数を指定します。
- メールボックスクォータ 各メールボックスに割り当てられるディスク空き容量をキロバイトで指定します。
- メールフォワーダの上限数 顧客が設定できるメールフォワーダの合計数を指定します。
- メール自動応答の上限数 顧客が設定できる自動応答の合計数を指定します。
- メーリングリストの上限数 顧客がサーバでホスティングできるメーリングリストの合計数を指定します。メーリングリストをユーザに提供するには、GNU Mailmanソフトウェアをインストールしておく必要があります。
- Javaアプリケーションの上限数 サーバでホスティングできるJavaアプリケーションまたはJavaアプレットの合計数を指定します。
- 有効期限 ホスティングアカウントの期間を指定します。期間が終了すると、全ての顧客のドメイン/Webサイトは停止し、そのWeb、FTP、メールサービスはインターネットユーザからアクセスできなくなります。またリセラーとその顧客(ドメインオーナー)はコントロールパネルにログインできなくなります。アカウントの自動更新は設定できないため、ホスティングされるドメイン名/Webサイトを元の稼動状態に戻す為には、ユーザアカウントを手動で更新する必要があります。ナビゲーションペインで[クライアント] ショートカットをクリックし、必要なクライアント名をクリックし、
[制限]アイコンをクリックします。次に[有効期限]ボックスで延長期間を指定し、[OK]をクリックしてから[ツール]グループ([クライアント]>[クライアント名])の
[有効]アイコンをクリックします。
- [OK]をクリックします。
- 事前定義のユーザアカウントテンプレートを使用せずにユーザアカウントを作成した場合、その顧客が自分のコントロールパネルで実行できる操作を指定するには、[ツール]グループの
[権限]アイコンをクリックします。 - 顧客に必要に応じて権限を付与します。
- コントロールパネルへのアクセス 顧客が自分のアカウントとサイトを管理する場合、コントロールパネルにアクセスできるかどうかを指定します。
- ドメイン作成 顧客が新規サイトにホスティングアカウントを設定できるかどうかを指定します。
- 物理的ホスティング管理 顧客がホスティングアカウントの設定、ホスティングアカウント機能の変更、およびプログラミング言語とスクリプト言語のサポートのオン/オフ切り替えを実行できるかどうかを指定します。
- サーバへのShellアクセスの管理 顧客がSecure Shellプロトコルを使用してサーバシェルにアクセスし、顧客自身の顧客にもこのアクセス方法を許可するかどうかを指定します。
- ハードディスククォータ割り当て 顧客が自分のWebサイト用に、および顧客自身の顧客のWebサイト用にディスク空き容量でハードクォータを割り当てられるかどうかを指定します。
- サブドメイン管理 顧客が自分のドメイン内で追加サイトを設定し、顧客自身の顧客にも追加サイトの設定を許可できるかどうかを指定します。
- ドメインエイリアスの管理 顧客が自分のドメイン内で代替ドメイン名を追加設定し、顧客のユーザにも代替ドメイン名の追加設定を許可できるかどうかを指定します。
- ログローテーション設定 顧客が自分のサイトで処理されたログファイルのクリーンアップと再利用を調整できるかどうかを指定します。
- 匿名FTP管理 顧客が自分の全てのユーザがログインとパスワードを入力せずに、ファイルをダウンロードおよびアップロードできるFTPディレクトリを設定できるかどうかを指定します。匿名FTPサービスを使用する為には、Webサイトが専用IPアドレスに常駐している必要があります。
- クローンタブ管理 顧客がクローンタブタスクスケジューラでタスクをスケジューリングできるかどうかを指定します。スケジューリングされたタスクは、スクリプトまたはユーティリティの予定に沿った実行に使用できます。
- ドメイン制限調整 顧客が自分のアカウントのリソース割り当てを調整できるかどうかを指定します。
- DNSゾーン管理 顧客が自分のドメインのDNSゾーンを管理できるかどうかを指定します。
- Javaアプリケーション管理 顧客がコントロールパネルを使用して、WebサイトにJavaアプリケーションおよびJavaアプレットをインストールできるかどうかを指定します。
- メーリングリスト管理 S顧客がGNU Mailmanソフトウェアで提供されるメーリングリストを使用できるかどうかを指定します。
- スパムフィルタ管理 顧客がSpamAssassinスパムフィルタ使用でき、フィルタリングの設定をカスタマイズできるかどうかを指定します。
- Dr.Webアンチウィルス管理 顧客が送受信メールのフィルタ処理の為に、サーバ側のアンチウイルス保護を使用できるかどうかを指定します。
- リモートXMLインターフェースの使用機能顧客が自分のWebサイトを、カスタムアプリケーションを使用してリモートで管理できるかどうかを指定します。Webサイトに統合されるカスタムアプリケーションの開発には、XMLインターフェースを使用できます。このカスタムアプリケーションは、ホスティングアカウントの設定の自動化、および顧客がリセラーのサイトからホスティングサービスを購入するためのサービス設定の自動化などに使用できます。XMLインターフェースのリモート操作は、サーバ上のドメイン名/Webスペースの設定と削除、ドメインとWebサイトに関連した選択設定とホスティングサービスの変更、ドメインの関連情報の取得に制限されます。PleskコントロールパネルのXMLインターフェース(別名Plesk API RPC)の使用方法の詳細は、 http://download1.swsoft.com/Plesk/Plesk7.5/Doc/plesk-7.5r-sdk-html/docs/plesk_agent/ch01.htmlをご参照下さい。
- ユーザインターフェース 顧客が使用できるユーザインターフェースのタイプ、すなわち標準、デスクトップ、または両方から指定します。
- デスクトップ管理 顧客が自分のデスクトップインターフェースをカスタマイズできるかどうかを指定します。
- [OK]をクリックします。
これで、顧客にURL、コントロールパネル、ログインなどの信用情報を伝えることができるようになりました。